自分がリーダーとして部下を指導しながら、どんな努力をやってきたか?

司会
倉橋さんはリーダーとして部下を指導しながら、どんな努力をされてきましたか?
倉橋
会社自体、体制作りができたのは2、3年くらい前からです。今までも部署があり、役職もありましたが、チームとしての動きは最近のことです。部長、課長といった役職はあっても、マネジメントはありませんでした。会社自体がマネジメントを意識しだしたのは社長が新しくなってからです。以前はどちらかというと、仕事ができるのが役職という形で、フラットな組織でした。今では、毎月こういう風にやりたい!という本人の目標を掲げてもらい、それに対して自分がどう対応、指示していくか。そこに向かって頑張っている途中です。リーダーとして、そういった考えや使命感を持っていないと人はついてこない、と思いながらやっています。
司会
自分たちの部署の質を上げるために、やっていることはありますか?
倉橋
仕事の質を上げるというよりも、本人のやる気を促すということをやっています。
会社全体でいうと、月曜の朝ハイタッチをやっています。また帰るときにも挨拶運動。
私のお客様ですが、全然知らない社員の方が立ち止まって挨拶をしてくれるんです。なにか訓練をされているのでしょうかと尋ねましたら、「恥ずかしい話だけど、朝礼のときに練習をしています」と言われて。。。私の担当地区では、優秀なお客様の3件が3件ともそれに近いことをされていました。また、挨拶できない社員は切る、という厳しい社長さんもおられました。速度を図る装置があって、遅いともっとシャキシャキ動け、というメッセージが出ます。やる気のない人は歩く速度が遅い。やる気のある人は早いらしいですよ。
司会
ハイタッチと挨拶運動?
倉橋
もう一年半くらいやってますね。
一同
もっとやってますよ。
司会
やる前とやった後の違いはありますか?
野村
ハイタッチは月曜の朝礼時、本社スタッフ全員で行いますので『今週もがんばろう!』と仕事に入る良いきっかけになってますね。その後、全員で掃除をするということが当たり前になっています。逆に『ハイタッチと清掃』がないと物足りない気持ちになります。
司会
廣嶋さんはリーダーとして自覚されたこと、常日頃部下にどういうことを
求めていますか?
廣嶋
私が役職付になった時は大阪にいたんですけども。
司会
大阪は何年くらい?
廣嶋
8年くらい、そのあと名古屋本社に戻りました。今思うと、あの時も2年くらい本社でプラント営業をやっていたんですが、大阪のほうで売上が確保できずに、結局そのテコ入れで私が大阪に赴任しました。それから2年くらい経った時に、大阪の売上維持が困難になり、当時の大阪所長が辞めて、ところてん方式で私が所長をやることになった。そして、会社として初めて新卒採用をして業務体制を整えました。その新卒採用者が、現大阪所長の村上なんです。当初、売上が上がらないと、「若い者を採用したけどどうするんだ」ということになって。。。そういう売上げの上がらないところから脱却して、本社同様プラント営業をやるという事になり、2人でやっていく事が決まり、たまたま良い案件が受注できた。だから指導とか何とかいうよりも、二人で走り回って、何とかやったというのが実情です。上がいなくなったから、必然的にやらないといけないという事で走り回って、そこで売上を確保する為に業容・業態を転換したということです。
それは、自分の中でも一か八かの賭けでしたよ。それがたまたま結果に結びつきました。
司会
当時の社長、今の会長はどういう感じでした?
廣嶋
正直いうと、冷たいもんだなと思いました(一同笑)
司会
それを乗り越えて。
廣嶋
自分なりには一生懸命頑張ったけれど、やっぱり運だったと思いますよ。
司会
大矢さんはリーダーとしての自覚はいかがですか?
大矢
昔のことを思い出していたんですけど、前は中途採用の人間ばかりだったので、上下関係がうまくできないんですよね。みなさん色んなところで経験した人が集まっていましたから、得意分野がそれぞれあって「自分が自分が」みたいな感じで、本当に個人商店状態で縦の繋がりも横の繋がりもないと。。。そんな会社でした。
現在は私の部署へ入ってきた連中が若い人達なので、その辺は上下関係がうまく出来ていて凄く良い感じです。2年くらい前までは誰もいない状態でしたから、部下ではありませんが協力会社の方々のおかげで、ここまでやりこなしてきたという感じですね。
廣嶋部長が言っていたことにも似ていますが、お客様に急かされてやるとか、緊急性のあるところからやるとか、なかなか手が回りきれなかったこともあり、やれる範囲が限られてしまって。。。まあ、未だに継続中な感じもありますが、その辺も新入社員に教えて、網羅できるようにしたいと思います。
司会
今までは中途採用だったのが、新卒採用ばかりになってきたんですよね。その辺に指導することの戸惑いはありますか?
大矢
…ありますね。それは社会人としての常識というのが意外と通じない。「なんで」と驚くことはあります。
司会
日頃部下に言い聞かせてることは?どういうことを教えていますか?
大矢
昔から人に教えるときは、基本自分と同じことが出来るようにしようという事で教えています。分からない事があったらすぐに聞け、時間の無駄だ、分からない事はいつまで考えても分からない、人に聞けば30秒で終わる事だ、ということを言い続けています。また、何をやるにしても、早く。どっちみち下手なんだから早くやる。
のんびりやることを覚えると、ゆっくりになってしまうんですね。早くやるという事は雑という事とは違って、コツというんですかね。。。いかに早くやれるだろうか、と考えないと早くは出来ないんですよ。ですから、『こうしたら早く出来るよ』と指導します。早くやると綺麗に出来るんですよ。遅いと結果、意外と汚いんですよ。ですから、今はどのみち下手でも早くやれと経験してもらっています。
司会
工藤さんいかがでしょうか?
工藤
営業が受注してきて、お客様と約束した事を形にして、お客様に提供する、というのが僕の仕事です。以前、全く仕事がなかった経験があります。なので特に新人と一緒に働く時は「場に敬意を示せ」と言います。お客様に使い勝手がいいものを供給しなくてはいけないので、もちろん「品物を大事に扱え」とも。場を頂いて仕事をやっているので、場に敬意を示せということは必ず言っています。
司会
工藤さんもそれを先輩から教えてもらったのですか?
工藤
そうですね。師弟関係はありましたので。
司会
飯田さんいかがでしょうか?若手の部下がいますけど。
飯田
そうですね。若手には恵まれていると思うことがよくありますね。僕としては、設計はコツコツ積み重ねていく仕事なので、その道中のこの部分をお願いしたいけれど、最終的な目標はここだから、こうやって欲しい、ということを部署全員で考えながら目標を目指そうと心掛けています。
司会
年代的なギャップはありますか?
飯田
それはありますね。細かく拾わないといけない上に、繊細に物を考えないといけない部署なので、気配りみたいな事。それはお客様のことも含め、言われる内容をやっていくという事と、気配りで発見するという事は大分違うと思います。そういう部分で年齢や経験の違いがあると感じています。自分の立ち位置としては、若手に対して違った時は違うと言って、全体で経験を積み重ねさせていくしかないと思いますね。
司会
村上さんはいかがでしょうか?
村上
大阪営業所は一人で動いているので、部下がいることはないんですが、たまたま昨年、本社の若手が現場担当をしてくれました。その時感じたのは、若手は失敗を恐れてはいけないという事。遠慮をしていたら伸びるものも伸びない。
事前に確認事項のポイントを見つけてあげて指摘したりはしますが、あとは現場で思い切ってやってくれたらいい。失敗して上司に『馬鹿野郎!』と言われるのも成長だと思っています。
現在はお客様の規模やレベルも上がっているので、なかなかそういう機会はないと思いますけど、失敗して学ぶほうが、教科書を見て学んで、実践せずに終わってしまうよりも、僕はいいと思います。
司会
若手には大いに失敗して。それはこちらが尻拭いができるから失敗させることもできるのですね。
司会
野村さんはどうですか?
野村
後輩には先ず『返事をしっかり大きい声ですること』と必ず伝えます。これを出来るようになるまで何度も言いますね。
何故ならスイレイの仕事は当然、ひとりでは成立しなくて、お客様からご信任を頂くことも、工事で協力会社の方々にご支援頂くことも、社内で円滑な仕事を進めることも、行き着くところはコミニケーションというか、お互いの意思疎通が大切だと思うからなんです。伝える側が相手に伝わったな、と明確に分かるように、大きな声で返事をすることを意識して欲しいと話しています。

どういった業界、お客様に攻めていこうと考えているか?

司会
営業部はどういった業界、お客様を攻めていこうとお考えでしょうか?
倉橋
大きなくくりでは表面処理業界というのは変わらないですが、石黒技監が進めている航空機業界のユーザー様を広げるという事で進めています。今、航空機業界は10社くらいがありますので、そこから広げていく感じになると思います。
廣嶋
東京の場合は、関東方面を中心にこれから更にユーザー様の開拓を行っていかないといけない。
司会
どういう業界を今後狙いますか?
廣嶋
表面処理ですね。それに関する業界でも、うちの扱っている製品が変わってきているので、製品の用途開発にもアプローチが出来るのではないかと思います。
司会
大阪はどうですか?
村上
自身の特徴を活かして、既存ユーザー様のメンテナンス事業などの安定収入源を目指しています。勿論、新規の獲得も目指しますが、売上安定化をカバーできるベース作りをやらないといけないと思います。
司会
メンテナンス課はどうですか?
大矢
メンテナンスは大手のお客様が増えているので、まだ受注までこぎつけていないというか、契約が出来ていないので、確実にやっていきたいです。あとは、従来のお客様に継続して頂けるようにしていきたいと考えます。
司会
メンテナンスはすごく力を入れるところですよね?
大矢
明らかに売上的にも右肩上がりです。
司会
需要も増えていく感じですか?
大矢
若手社員が育てば当面はいけるんじゃないかと思います。
甘いっ!という指摘もありますが。。。
司会
現場の第一線で見ておられる工藤さん、お客さんへの思いは?
工藤
僕はずっと変わりませんけど、安全で使い勝手が良くて、性能の良い設備を提供すること。そこで評価が出て、またお声を掛けて頂ければ、「スイレイいい仕事をしてくれた。次もスイレイだ」と言って貰えるような設備を作って提供すること。
司会
スイレイいいから、お前のところもスイレイに頼め、という紹介もありますよね。
工藤
そういう評価を頂けるように。
単純に言うと「機械が約束通り動くと嬉しい」ということもありますけど。
司会
設計はどうですか?
飯田
工藤さんの言った通り、きちんと動かないといけない。施工したものを確実にメンテナンスに渡せるように考えるべきところが沢山あります。そこに持って行きたいと思っています。