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2024.12.27
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【2025年】水処理の展示会・最新技術とトレンドが集結!

【2025年】水処理の展示会・最新技術とトレンドが集結!

処理分野は、地球環境の保全や持続可能な社会の実現に欠かせない重要な領域です。しかし、人口増加や産業の発展に伴い、水不足や水質汚染といった問題が深刻化しており、水処理技術はますます重要な役割を担うようになっています。

そのような中で、業界関係者が一堂に会する水処理展示会は、最新の技術動向を学び、ビジネスの可能性を広げる絶好の機会です。

今回は、2025年に開催される主な水処理展示会を紹介し、それぞれの特徴や見どころをご紹介します。ご参考になれば幸いです。

2025年開催の国内主要水処理展示会一覧

展示会  開催日
InterAqua 2025 2025年1月29日~31日
下水道展’25 2025年7月29日~8月1日
INCHEM TOKYO 2025 2025年9月17日〜19日

InterAqua 2025

・開催日:2025年1月29日~31日
・時間:10時〜17時
・会場:東京ビッグサイト(東ホール)
・入場無料(完全WEB来場登録制)
・主催:株式会社JTBコミュニケーションデザイ
https://www.interaqua.jp/

「InterAqua 2025」は、水処理や分析技術を中心とした展示会で、2010年から毎年開催されています。今回で16回目となる展示会です。

2024年は3日間で42,000名以上の人を集めたそうです。2025年はそれ以上の来場者を見込んでおり、100社が参加する国内最大級の水ビジネス展示会の予定のようです。

【出典対象】

・素材、モジュール、部材(各種水処理膜、各種ろ材、水質浄化剤、水処理薬剤、配管材料など)
・装置、機器(汚水・排水処理装置、汚泥処理装置、固液分離装置、油水分離装置、蒸発・濃縮装置など)
・システム、サービス(水処理エンジニアリング、水処理メンテナンスサービス、 再生水供給サービスなど)
・防災、環境対策、省エネ、創エネ(災害対策用ろ過装置、公衆衛生対策装置、非常用電源、 雨水利用・貯留システムなど)

各種セミナー、プレゼンテーションなども多数企画されていますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

下水道展’25

・開催予定:2025年7月29日~8月1日
・時間:10時〜17時
・場所:インテックス大阪
・入場無料(公式ウェブサイトから要事前登録)
・主催:公益社団法人日本下水道協会
https://www.gesuidouten.jp/※2024年、東京のもの)

2024年は350社を超える企業・団体が集まり開催され、4日間で約49,000人の来場者を集めた下水道展が2025年も開催されます。下水道の分野では国内最大規模の展示会となります。

2024年は東京開催でしたが、2025年は大阪開催です。

下水道技術と機器の総合展示会となっており、下水道に関する設計・測量、維持管理及び測定機器等の最新技術を紹介しています。

展示のほか特別講演会やプレゼンテーション、テクニカルツアーなどの企画も盛り沢山のようです。

INCHEM TOKYO 2025

・開催予定:2025年9月17日〜19日
・時間:10時〜17時
・場所:東京ビッグサイト
・入場無料(事前登録制)
・主催:公益社団法人化学工学会、一般社団法人日本能率協会
https://inchem.jma.or.jp/

2年に1度開催されている展示会で、プラントEXPOと交互に開催されています。2025年のインケムには、2023年と同様に、化学プロセス、回転機械、水・環境などの分野にわたってさまざまな技術が出展される展示会です。

1966年から化学プラントショーとして開催されており、2023年は300社を超える企業が出展、海外からも7社出展されました。来場者は11,000人を超えています。

最新の化学工学技術が集結する中で、2023年は高精度吸着式水処理装置や、活性汚泥管理法に関する展示などがありましたので、2025年も国内外の水処理システムの最新技術を見ることができると思います。

最新技術の展示内容・水処理技術の最新トレンドがわかる

2025年の展示会では、高効率な凝集剤や新しい吸着材、ナノテクノロジーを活用した材料が次世代の水処理技術として展示される傾向があります。

省エネルギー技術や再利用可能な水処理システムが注目されていることもあり、たとえば、膜分離技術やエネルギー効率の高い排水処理装置が多く紹介されています。

最近では、中小規模施設でも導入しやすい、モジュール化された水処理装置や小型化されたシステムも注目されています。

水処理におけるAI・IoTの活用も学べる

水処理にも当然のことながらAI化の波は押し寄せており、展示会では、リアルタイムでの水質モニタリングや、AIによる予測メンテナンスシステムが紹介されることが増えています

また、IoT技術を活用したセンサーシステムを導入することで、遠隔操作や遠隔監視も可能となってきています。自動化、省力化につながると注目されている技術です。

いずれも、運営管理の効率化や水質管理の高度化には欠かせない分野です。

まとめ

今回は、2025年の水処理に関する展示会の情報をご紹介しました。最新の技術に触れることのできる良い機会ですし、会場には数百社の出展がありますので、既に排水処理設備を運営されている企業様にとっても、これから排水処理設備が必要となる企業様にとっても、有意義な時間となることと思います。