現在、営業部にてフロント営業及びIoTシステム導入支援担当を担っております、加藤喜大と申します。
私は、週末はボランティアでジュニアサッカーチームのコーチをしています。そのご縁から、今年4月にスペインへ行く機会がありました。バルセロナ、ユベントス、リバプールなどのジュニアチームが一斉に参加するマジョルカカップに子供たちのコーチとして帯同したことをレポートとしてまとめます。
今回の帯同で、ヨーロッパ圏のビジネス状況や環境問題や課題を知る、よい機会にもなりました。例えば、サッカーにおいて、人へのマネジメントの仕組みが日本とは大きく異なり、選手とコーチは、とてもフランクな関係だったことがとても印象的でした。対戦したユベントスジュニアでは、サッカーの基礎的概念を基に選手自身がゲームプランを考えたりメンバー交代などを行ったり各々の立場でしっかり「自分の考えを伝える。」ことが当たり前に行われていました。ビジネス面でも、それが色濃く出ており、各々の横の繋がりを活かしてビジネスを展開したり、世界各地で自国の商品や価値観を表現する意識がとても強いと感じました。
さて、スペインはオリーブ、ワイン、畜産などの産業が発展していますが、バルセロナ、バレンシアといった港町は、農畜産物の運搬ターミナル業として盛んな都市でとても発展していました。そのために、他の州と比べて税負担が大きく、中央政府マドリッドへ対抗する意識がとても強いそうです。FCバルセロナ対レアル・マドリッドのサッカーのゲーム(エル・クラシコ)は、代理戦争とも言われているほど白熱するのは、政治課題が関わっているということも興味深いです。
環境問題について、スペインではコロナウィルスの懸念よりも水不足の問題が取り上げられていました。ワイン、オリーブオイル、生ハム、チーズ等々の輸出品は、スペイン経済を支える上で欠かせないものです。しかし、干ばつが発生してダムの水の貯水量は、10%から20%程しかなく、公共用水などの水資源の再利用システムを積極的に導入検討しているようです。更に水資源が貴重なイスラエルでは、農業排水を80%から90%再利用しているそうです。こういった流れはスペインにも広がっていくことが予想され、水資源の再利用、造水技術の採用意識が世界規模で年々高まっていると感じることのできる有意義な体験となりました。
令和5年6月
営業部 フロント営業及びIoTシステム導入支援担当 加藤喜大